#33 鮎の瀬大桥
ある日のランチタイム
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- 「そういえば、九州って『桥ガール』の取材全然来んね~」
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- 「そんなに前なんやね!?」
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- 「もう私たちだけで行ってみらん?」
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- 「行くとしたら、どこが良いかなあ?」
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- 「そういえばこの前、ハカセが熊本に"鮎の瀬大桥"っていうデザインが特徴的な桥があるって言っとったよ」
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- 「桥のデザインってシンプルなのが多いイメージ。见てみたい!」
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- 「行くしかない!!」
今回のレポーターはこの二人

目的地の鮎の瀬大桥に向かう途中、通润桥に寄り道

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- 「やっと着いたーーーー!背中痛―い!」
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- 「それはこっちのセリフよ!笑」
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- 「运転おつかれさまです(ニッコリ)」
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- 「はあ~疲れたぁ!あっちに桥が见えるね!行ってみよ!」
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- 「ま、待ってぇ~」

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- 「石造りのアーチ桥やね!」
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- 「桥が水面に反射しててキレイ~!」
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- 「へぇ~、布田保之助っていう人が『通润桥』の建设者なんだって」
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- 「白糸大地に农业用水を送るために建设されたって书いてあるよ」
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- 「放水で有名な観光スポットなんやね~」
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- 「あ!私、小さい顷ここに来たことある!放水もその时见たっちゃんね!」
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- 「えっそうなん?いいな~いつか见てみたいな!」

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- 「...ねえねえ、あっちにいる人、どこかで见た事あるんやけど!」
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- 「ん!?だれ???」
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- 「...ハカセじゃない!?」
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- 「ハ、、、ハカセ!?」
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- 「呼んでみよっか!ハーカーセーーー!!」
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- 「おや奇遇ですね。どうしてこちらに?」
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- 「九州に桥ガールの取材が来ないので、私たちだけで来ちゃいました!」
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- 「ハカセが前に言っていた"鮎の瀬大桥"をお桥见しに来ました!」
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- 「そうなんですね。私は出张で熊本まで来たついでに、観光がてら桥を见に来たところでした」「鮎の瀬大桥までもうすぐなので、私が案内しましょうか」
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- 「ぜひ、お愿いします!」
ハカセとともに鮎の瀬大桥へ到着
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- 「见えてきましたよ。あれが鮎の瀬大桥です」

桥の概要
- 名称
- 鮎の瀬大桥
- 位置
- 熊本県上益城郡山都町
- 构造形式
- 3径间连続笔颁斜张桥
- 桥长
- 390m
- 架设方法
- 张出し架设工法
- 竣工年
- 1999年

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- 「奥と手前で桥脚の形が违うね。どうやって支えとるんかな?」
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- 「ハカセ教えてくださーい!」
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- 「奥のほうに见えるのはV型桥脚というもので、手前に见えているのは斜张桥です。このような急峻な渓谷ではアーチ桥が选ばれることが多いのですが、あえて异なった2つの构造を组み合せることで、周囲の景観とも调和させながら斩新なデザインの桥梁になっています」
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- 「本当。とても周囲の风景とあってます」
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- 「デザインも斩新なのですが、地形を活かした构造としても特徴があるんです。V型桥脚侧の崖の中腹には小段があって桥脚を支える地盘がしっかりとしていますが、斜张桥の桥脚侧は急峻な崖になっていて地盘がそれほど强くありません。そこで、V型桥脚侧は桥脚と主桁と▽の形状で一体化したラーメン构造として【刚构造】とし、それに対して斜张桥侧の桥脚と主桁は部材が薄い【柔构造】となっています。これによって地震が発生したときの水平力の多くを地盘がしっかりした【刚构造】のV型桥脚で负担させ、耐震性を向上させています」

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- 「左右非対称なところとか、地形を活かしたデザインを取り入れているところとか、もはや芸术やね!」
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- 「确かに!桥にも色んなデザインがあるんやね~」
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- 「芸術的で、しかも一目見るだけで鮎の瀬大桥だとすぐに分かる。他にはない独自性のある橋梁です。それでは、橋のほうに行ってみましょう」

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- 「うわーーーおっきい!!!」
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- 「下はかなり深いよ!!こわっ!」

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- 「桥长は390m、谷をまたぐ支間長は200mあります。そして今、私たちがいる 路面から谷のもっとも深いところまでは、なんと140mもあります」
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- 「いったいどうやってこんなところに桥がつくれるんだろう」
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- 「これが施工时の写真です。V型桥脚がほぼ出来上がって、斜张桥の主塔が立ちあがっています。施工中は仮设の吊り桥をつくって、工事に携わった人たちはそこを行き来したそうですよ」

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- 「ハカセが言っている仮设の吊り桥って、桥脚の间にある川に架かっている桥のことですか?」
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- 「そうです。この架设の吊り桥に支间は145尘もあったそうです」
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- 「こんなに怖い场所で作业をするってほんとにすごかね~」
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- 「うん。凄すぎる...」
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- 「他にも様々な箇所に工夫を凝らしたデザインになっています。例えば、『火の国』と呼ばれる熊本らしいオレンジ色の斜材もそうですし、斜材が主桁に定着されている部分は所々が丸みを帯びたデザインになっています。他にも桥脚には縦縞の模様をつけて、幅広い桥脚の圧迫感を减らす工夫がされています」


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- 「桥にも色んなデザインの工夫があるんやね~」
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- 「鮎の瀬大桥は、グッドデザイン賞と土木学会デザイン賞を受賞していますが、この橋をデザインしたのは大野美代子さんという方です。横浜ベイブリッジなど多くの橋をデザインし、数々の賞を受賞されていて、当社が施工した 小田原ブルーウェイブリッジ 、阵ヶ下高架桥、备前日生桥 も大野美代子さんのデザインです」
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- 「女性の方のデザインなんですね。素晴らしいです」
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- 「デザイン的にも素晴らしい桥なのですが、地域の利便性向上にも贡献しています。この桥が开通する前、深い渓谷に分断された山间部侧の地域は、とても交通の便が悪く陆の孤岛と呼ばれ、急患者がでると近くの町まで长い时间をかけて运んでいたそうです。なのでこの緑川に桥を架けることは地域住民の悲愿だったそうです」
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- 「そんな思いがあるのですね。デザイン、构造もさることながら命もつなぐ桥なのですね」
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- 「そろそろ、この桥のポーズで写真を撮りましょうか」
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- 「お愿いします!」

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- 「おなかすいた~」
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- 「そろそろお昼の时间ですね、お昼ごちそうしますよ」
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- 「やった~!行きましょう!」
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- 「昼食を済ませた后、吊り桥见に行きませんか?」
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- 「吊り桥ですか?気になります!」
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- 「今日はお桥见ツアーですね!!」
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- 「私にお任せあれ。ただし道のりは険しいですよ(ボソッ)」
―つづく
